
第18話「ホテル暮らし」
自宅のリフォームの為、近隣ホテルに7日間ほど滞在することになりました。移動日は平日なので旦那さんはお仕事へ行き、私は業者さんとの最終打ち合わせをして、1週間分の荷物が入ったスーツケースを持って自宅を出発しました。
チェックインまで時間があったので、マツエクやランチで時間を調整して、仕事中の旦那さんの代わりにチェックインを済ませ、部屋に着いたら荷物を開梱したりと、初日は思ったより体力を使ってしました。夕食はホテル近くの寿司屋さんへ行ったのですが、帰りのタクシーが捕まらず、雨・風・寒さの悪天候の中、ホテルまでの500mを小走りで移動したことで、残りのコルチゾールを全て使い切ってしまいました。
コートリル2.5mgを追加して眠ったのですが、2時間ほどで目が覚めてしまい、全身の関節痛と気持ち悪さがあったので、さらに追加する前にスポーツドリンクで電解質を補給したところ、ひどい症状が緩和しました。こんな時の強い味方は、日頃あまり摂取しないようにしている「果糖ぶどう糖液糖・砂糖・香料・甘味料・アミノ酸・酸化防止剤」などが使用されていない、体に優しいオーガニックのスポーツドリンクです。
2日目の午前中は少しダメージが残っていたので、朝食とコートリルを服用した後はベッドでゆっくり過ごし、昼すぎにシャワーを浴びて、ホテルのジムで少しだけ体を動かし、夜はホテル内のレストランへ行きました。3日目はホテルで打ち合わせランチをしたのですが、久しぶりの会話が楽しくて盛り上がってしまい、いつもよりも喋りすぎてしまったのか、夕方頃に喉痛とコルチゾール不足になったので、喉の薬と少量のコートリルを追加しました。
4日目は内分泌の受診で血液検査とコメントをもらい、午後は旦那さんに同行して社交に出席し、挨拶したり拍手したり大人しく座っているだけでしたが、体力も電池も切れることなく任務完了できました。5日目は金曜日恒例のマッサージからの馴染みの寿司屋さんへ行きました。やっと初日と3日目の電池切れから復活できたので、5日目と6日目は日頃の元気を取り戻し、病気のことを意識しない時間を楽しみました。
ホテルの夕食は、2日目のイタリアン、3日目の和食、4日目の中華、最終目の鉄板焼き、全てグルテンフリー対応をして頂きました。小麦粉を使わなくても美味しいものを食べることができる場所が増えてきたような気がします。
初日の大失敗と体調不良の数日間から学習して、ホテルから自宅の移動日は「ちょっと疲れたな?」くらいのタイミングで2.5mgの追加をしてみたところ、プチ引っ越し並みの活動量でも体調不良にならずに過ごせました。
専門医のS先生のアドバイスで、事前のステロイドカバーの方が少ない量のコートリルで過ごせることは理解しているのですが、なかなか前もって追加することができていません。今回のホテル暮らしという非日常でのコントロールは大失敗に終わってしまいましたが、なんとなく今の自分の限界を掴むことができたので、今後の体調維持の参考にしながら、日々楽しく過ごそうと思います。