第102話「内視鏡検査」

副腎皮質機能低下症と診断されてから3年2ヶ月。コートリルを頓服に切り替えてからは1年9ヶ月が経ちました。これまでは回復を優先して、負荷になりそうな検査は延期しながら過ごしてきましたが、前回の内視鏡検査から5年近く経ち、体調も安定していたこともあり、7月に胃カメラ、9月には大腸カメラを受けてみることにしました。

胃カメラのときは、検査2時間前にコートリル10mgを服用しました。結果はポリープもなく、とても綺麗で健康な胃と診断されました。以前は胃酸を抑える薬を長期間服用していたことがあり、その影響でポリープができていないか少し心配していましたが、まったく異常はなく安心しました。

人生で3回目となる大腸カメラは、前処置の2時間前にコートリル10mgを服用して挑みました。通常は2リットルの下剤が準備されていますが、私は1リットルで腸がすっきり綺麗になったので、思っていたよりもずっと楽に進めることができました。

一般的には鎮静剤のミダゾラムは2〜3mgで十分な方が多いそうですが、私の場合は5mgほど必要でした。安全範囲内ではありますが、少し効きにくい体質なのかもしれません。

資料※画像が気持ち悪いので少し加工しました

大腸カメラの検査では、あの独特な味の飲み物を飲むのが苦手で、前回は吐き気と強いストレスでかなり消耗した記憶がありました。そこで今回は、欧米の患者さんのアドバイスも取り入れて、リラックスできる環境を整えたり、下剤をキンキンに冷やしてストローで飲んでみたところ、想像以上にスムーズに飲み切ることができました。

また、検査前に飲んだコートリルがしっかり効いているかどうかを確認したくて、自宅を出る前に血糖値を測ってみました。数値は問題なかったので、それなりに吸収できているのか、自発コルチゾールで補えているから問題なさそうと解釈しました。

ただ、前日からの食事制限とデトックスの影響もあって、朝の時点で少しコルチゾール不足の兆候が出ていました。検査直前には抜け殻のようにぐったりしてしまったため、念のため30分前にコートリルを5mg追加して挑みました。おかげで薬剤過敏なども起こさず、無事に検査を終えることができました。

大腸カメラの検査結果も異常は見つからず、ポリープもなく、とても健康な大腸と診断されて安心しました。

次回の検査は、胃カメラは3〜4年後、大腸カメラは5年後ぐらいで良いとのことでした。今の状態を維持できるように、これからも体を労わりながら過ごしていきたいと思います。

欧米の情報によると、部分的副腎不全partial AI=自発あり)の方は、普段は頓服で生活を維持できる場合でも、シックデイや医療処置の際には服薬でカバーが必要になることがあるそうです。(=参考)今回の経験を振り返ってみても、私もまさにその状態なのかもしれないと感じました。

2025.9.13 掲載

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